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女子プロに広まるか!?骨髄バンク応援の輪【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】


女子プロに広まるか!?骨髄バンク応援の輪【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

2019年04月23日

プロスポーツによる社会貢献が、日本でも求められるようになって久しい。米ツアーでは、男女ともにツアー競技それぞれが、当たり前のように決まったチャリティ先を持っている。今年はいくら寄付金を集めることができたのか。それを公にすることでPRもする。選手個人がチャリティイベントを主催したり、スポンサーとともに活動をするのも当たり前。これに比べると、日本はずいぶん遅れを取っているが、それでも少しずつ、その傾向は増えている。
バッジはこんな感じです【写真】
目立つのは、東日本大震災をはじめとする天災に対するチャリティ活動だが、最近、骨髄バンクについて知ってもらおうという活動についてプロ仲間の協力を求めているのが、中溝裕子だ。
プロとしてツアーでプレーし「さあ、これから」という3年目のこと。1991年に10万人にひとりといわれる難病骨髄異型性症候群と診断された。それでも輸血を受けながら試合に出続けていたが、やがて限界を迎え、妹から骨髄移植を受けた経験を持っている。移植後も拒絶反応で3年間、食事を摂ることができず、点滴のみで生活。血液型もAB型からB型に変わるという壮絶な日々を乗り越えたプロゴルファーだ。
闘病生活を経て、ゴルフはあまりできなくなったが「クラブの代わりに筆を持つ」と、自分をポジティブにしてくれた笑手紙(えてがみ)を広めることで周囲を幸せにしている。自らがドナーを得て生き延びた経験をもとに、日本骨髄バンク評議員として啓蒙活動に奔走。その傍ら、NPO法人・食と命のおむすび結び隊代表理事として、食の大切さを伝える活動もしている。
日本水泳界のエース、池江璃花子選手が白血病にかかったことに日本中がショックを受けたのは、今年に入ってからのこと。池江選手を応援する人々の気持ちから、骨髄バンクのドナー協力者は、一気に50万人を超えた。つい先日は、もと『あみん』のシンガー・ソングライター、岡村孝子が急性白血病と診断されたことも判明している。
骨髄移植は、適合するドナーがいなければ受けられない。幸い、中溝は妹さんがドナーになることができたが、ドナーがなかなか見つからないケースもある。まだまだ詳しいことを知られていない骨髄バンクの存在。それを広めたい気持ちから、中溝は女子プロ仲間に協力を要請しようと思い立った。
「一過性で終わることなく救える命を救いたい!と切に想う次第です」(中溝の協力お願いの手紙より抜粋)。ミッフィでおなじみのディック・ブルーナがデザインした、ハトを抱いた少年少女のバッジがそのサイン。スポーツが持つ人々を巻き込む力が、どれだけ広められることになるのだろうか。(文・小川淳子)


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