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”神の左”山中慎介氏が井上尚弥−ロドリゲス戦を占う「ロドリゲスはパンチもパワーもあるが、井上はすべての項目が満点」


”神の左”山中慎介氏が井上尚弥−ロドリゲス戦を占う「ロドリゲスはパンチもパワーもあるが、井上はすべての項目が満点」

2019年05月15日

◆プロボクシング 世界戦▽ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ バンタム級準決勝 WBA王者・井上尚弥―IBF王者・エマヌエル・ロドリゲス(18日、英スコットランド・グラスゴー、SSEハイドロ)

 バンタム級の世界最強を決めるトーナメント、「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」バンタム級準決勝、WBA王者の井上尚弥(26)=大橋=対IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=の一戦が18日(日本時間19日)、英スコットランド・グラスゴーで行われる。

 バンタム級転向後の2試合で初回KO勝ちを収めている井上と、“カリブの至宝”ロドリゲス。実力派チャンピオン同士の注目の一戦を、かつて同じバンタム級で12度の防衛を誇った元WBC王者の山中慎介氏が占った。

 ―WBSSの意義について、どう思うか。

 山中「現在のボクシング界にはWBA、WBC、IBF、WBOと4団体ありますが、WBSSはその中で誰が階級最強なのかを決めるトーナメント戦といっていいでしょうね。世界チャンピオン同士が戦うこともあるので盛り上がりますよね。今回、バンタム級でWBSSが開催されたのは井上選手という実力者がいたからでしょう」

 ―井上対ロドリゲス戦はどう見るか。

 山中「事実上の決勝戦とも言われている注目のカードですね。井上選手はもちろんですが、ロドリゲスもパワーのある実力者なのでレベルの高い試合になるはず。いまから楽しみです」

 ―井上選手は昨年10月のWBSS準々決勝で、元世界王者のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を開始から70秒、右一発で失神させた。

 山中「1ラウンドKOというと、お客さんからは『もう少し見たかった』という声が出てくるものですが、あの倒しっぷりは会場の観客やテレビで見た人を十分に満足させるものでした。70秒でファンを満足させられる勝ち方というのは衝撃ですよ。相手の動きを数十秒見ただけで、あのワンツーを当てられるんですから。その前(バンタム級転向初戦の2018年5月)のジェイミー・マクドネル(英国)戦も衝撃的でしたしね」

 ―井上選手の優れている点は

 山中「スピードやパンチ力などすべての項目が10点満点なんじゃないですかね。特にどのパンチをどこに当てるか、距離感の把握が早いんでしょう。瞬時に距離や当てるポイントをつかむ能力はずば抜けていると思います」

 ―課題はあるか。

 山中「ないでしょう。以前、井上選手は防衛戦のなかでサウスポースタイルで戦ったことがあったけれど、あのままでも倒してしまうだろうと思ったほどですから。あのとき僕は現役だったので、同じサウスポーという点では誰にも負けたくないと思ったのを覚えています」

 ―ロドリゲス選手の印象は?

 山中「戦力面でも動きでもバランスのとれた強い選手だと思います。パンチが硬そうな印象で、パワーもありそう。身長は井上選手よりも少し大きいみたいですが(井上が165センチ、ロドリゲスは168センチ)、体つきは井上選手の方がしっかりしている印象を持ちました。井上選手ほどのインパクトではないけれどロドリゲスも評価の高い選手なので、事実上のWBSS決勝戦といわれるのも分かりますね」

 ―どんな試合展開を予想するか。

 山中「瞬間的にいろんなパンチを出せる井上選手が相手なので、ロドリゲスは警戒しながらスタートすると思います。ロドリゲスは右ストレートや左アッパーなどが強く、腕をたたんで近距離で打つのも巧いんですが、その距離になる前に井上選手のパンチが入るような気がします。かといって遠い距離でも井上選手のパンチが当たるイメージなんですよね。井上選手がどういう戦いをするのか、どう勝つのか、圧倒的な勝ち方ができるのか―。とにかく井上選手のパフォーマンスに注目ですね」


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